2011年12月29日木曜日

旅館の話

こんにちは。本日も元気に更新します。
先日、エピソードと一緒に、『ブログ感動しました』
っていうメールが来てて、こっちも感動しました。

もっと頑張って書きます。
ありがとうございます!!!







『旅館の話』。
この話は僕の恩師から。
もっと言っちゃえば、高校時代やっていた部活の監督がくれた話です。





僕がやっていた種目では、毎年、茨城県内で選抜チームが組まれていて、
その選抜に選ばれたメンバーは、毎年、京都遠征に行きます。




今年は5月に、その遠征がありました。
毎年、全国から選手が集まるイベントですが、
岩手、宮城、福島のチームが欠席。

被災地で出場していたのは茨城県だけだったようです。






茨城県の選手団は、同じ宿舎を毎年使っているので、旅館の方達も顔なじみで、
毎年この時期になると、新しい選手達が来てくれるのを
楽しみに待っていてくれています。





そして、迎えた今年、日程を終え、
代表者が宿泊料を支払いに行ったところ、



『今年は結構ですよ』と言われたらしい。









最初は何のこと言っているのか分からなくて、
再度聞き直したところ、

『私達は被災地の方に何もできていない。
こんな状況下、今年も京都に来てくれたことに感謝しているし、
被災地の方からお金をもらうことはできません。
その代わり、来年もまた遊びに来てください』


という意味だった。





これには参った、と、話をしながらも感動して泣くしかなかったらしい。
ちなみに代表者のコーチは宮城の出身。なおさら感動したんだと思う。









最終的に、監督とコーチ達の代金はきちんと支払いを行わせてもらい、
選手団(子供たち)の代金は旅館のご厚意で無料、余ったお金は募金をして帰ったそうだ。












これには正直驚きました。

しかも、この話をするときは、旅館名を伏せる約束まで。
謙虚というか、なんというか。。。





僕も茨城県に住んでいて、たくさんの方から応援してもらっている立場だけど、
こういう大っぴらにしない良い話って、もっとたくさんあると思うんですよね。


日本人って、ほんと温かいんだと思うんです。


土地柄とか、田舎だからとか、
それももちろんあるけれど、

日本人のモラルとか、温かさって、
世界レベルで見てもすごいと思う。



本当はとても強い国だから、こういった優しさとか、
温かさが生まれるんじゃないかなと思った。

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